実際に我が家で造園する場合、選択肢としては大きく分けて「DIY」と「プロ(造園業者)への依頼」の2つがあります。このどちらを選ぶかで、予算や施工期間等のその後の展開が全く変わってきます。といっても、それぞれの具体的なメリットやデメリットが分からなければ、どちらを選んでよいのか分かりませんよね?
ここでは、「DIY」と「プロへの依頼」それぞれのメリットやデメリットについて見ていきたいと思います。
DIYのメリットは、なんといっても自分で完成させることによる充実感です。よく模型などを作るのが趣味の方がいらっしゃいますが、あれは、完成させた模型をディスプレイすることだけが目的なのではなく、作る作業自体や、自分が完成させたものが自分のそばにあるという独特の達成感なども、その動機となっているのです。DIYも同じで、作る楽しさと達成感は何物にも替え難いところがあります。
DIYのデメリットは、大きく分けて、4つあります。
1・難易度の高い工事は難しい
曲線的なレンガ積みなどは難易度が高く、DIYできれいに仕上げるのはかなり困難です。
残念な出来栄えになる可能性が高いです。
2・時間がかかる
プロは複数人で作業しますが、DIYは、たいてい一人で、しかも休日限定です。
ですから、予想以上に時間がかかります。完成するまでに何年もかかることも、ないことではありません。
3・意外とお金がかかる
DIYは自分でやるんだから安くて済むだろう、と思いがちですが、自分の理想どおりの庭を造ろうと思うと、資材にけっこう、お金がかかります。業者とちがい、こちらは店頭販売価格で購入するしかないので自然と高くつくということです。
4・世間の目と家族の不満が恐い
2に書きましたように、DIYは、けっこう時間がかかります。長期に渡って施工中の状態が続きますから、世間の目や家族の不満が、意外と厳しいものになりがちです。
簡単、早い、きれい。この3つがプロに頼む場合のメリットです。また、強度的な信頼度が高いことも、忘れてはなりません。たとえば、すこし高めのブロック塀などでしたら、倒れたりしたら大変なことになります。普段は大丈夫でも、地震の場合などはどうでしょう?完成後の安全性が高いということも、プロに頼む場合の大きなメリットといえるのです。
お金がかかる。やはり、これが一番のネックです。また、頼んだ業者の方との相性が悪かった場合、工事中にいらいらすることが多くなるかもしれません。
以上を踏まえた上で、個人的におすすめなのは両者の折衷案です。外から見えにくい、簡単なところはDIYで、外から見えやすかったり、工事的に難易度が高いところはプロに頼む。というのがオススメです。
もちろん、「楽に、きれいに仕上げたいから、業者さんに全部頼むわ」というのもアリですし、「毎週末、自分の手でコツコツ作って行きたいから、DIYだ」というも、ありです。
ご自分のご希望に沿って、賢く選択していただければと思います。