ここでは、自分で苗木を植える際の注意点について、いろいろと見ていきたいと思います。
庭の木々が、四季を通じてハーモニーを奏でるような素敵な庭園を造るには、全体のデザインをしっかりと固めてから庭造りを始めることが重要です。
デザインを固める際に参考になりそうなポイントは、以下の通りです。
常緑樹ばかりだと、やや単調になりがちです。一方、落葉樹ばかりですと冬場に殺風景な庭になりかねません。
木は生き物ですから、将来的にどのくらいの高さまで伸びるのか?どのくらいの枝ぶりになるのか?といったことはとても重要です。特に枝ぶりは、伸びすぎて隣家にご迷惑をかけるようになってはいけませんから、あらかじめ確認して木の種類を選ぶようにしましょう。
どんなに憧れの木であっても、その土地の気候や風土に合わなければ、上手く育ってはくれません。まずは、ご自宅のある地域の気候・風土の確認が必要です。たとえばご近所を見て回って、どんな木が植えられているか、元気がよさそうか、なんてチェックしてみるのもよいでしょう。
最初にシンボルツリーを決めて、それに調和するようにまわりのデザインを決めていくやり方です。 (スタンダードなシンボルツリーとしては、ハナミズキや月桂樹、オリーヴ、シマトネリコなどがおすすめです)。
自分的に外せない要素を書き出して、それらが全部うまく入るようにデザインを決めていくやり方です。
例:塀の代わりに木の列。柿の木は外せない等。
実際に植える木を決めたら、次は苗木の購入です。店頭で苗木を選ぶ際のポイントとしては、丈夫で元気ということが一番です。見た目のきれいさに心惹かれるのは分かりますが、植えたあとでしっかり育ってくれないと、せっかくのきれいさも生かせません。
苗木を選ぶ際の主なチェックポイントは、以下の通りです。
上の部分と比べて、根の部分が小さすぎるものは避けましょう。
幹が細くて、しっかりしていないものは、避けた方が無難です。
ひょろひょろと極端に縦に長いものは、避けましょう。
葉が黄色くなったりしているものは、当然パスです。
全体に元気がない感じのものは、避けた方が無難です。
代表的な木の植え方としては、「水ぎめ」と呼ばれる方法があります。
水ぎめ法の具体的な手順は、以下の通りです。
なお、植えるひと月前くらいまでに、腐葉土などを使って、植える場所の土作りをしっかりと行なっておきましょう。