誰にとっても人生最大の買い物といえばマイホーム。
「大切にしたい!」「心地よく住み続けたい!」
このように思っている人は多いのではないでしょうか。しかし、それでも多くの人が敬遠しがちなのが外壁塗装です。
住宅のメンテナンスとして、数年、あるいは十数年に一度はどうしても必要なものなのですが、住宅ローンを抱え、他にもたくさんの出費が必要となる一般的な家庭においてとても大きな負担です。ついつい先延ばしにしてしまっているのが現状のようです。
最近は、新築時の外壁塗装も高品質化が進み、入居後最初の外壁塗装を行うまでのスパンはずいぶん長くなってきたといわれています。しかしそれでも20年、30年とフリーというわけにはいかないのが住まいのメンテナンスです。
もし、これから住まいを購入しようという方なら、この外壁塗装についてもよく内容を検討して購入されることをお勧めします。(※次号以降チェックポイントを紹介)そして、既に住まいを購入している方なら、まずはお持ちの住まいの現状を把握し、外壁塗装の必要性をぜひ検討してください。
それでは簡単にできるセルフチェックを実行してみてください。
外壁に劣化が起こる要因は様々です。あなたの大切な住まいを守っている塗装膜は、日々雨や風、紫外線にさらされています。この塗装膜がはがれたり、劣化したりすることで、雨や湿気が内部に入り込み壁材や基盤の腐食へと進行します。色あせやヒビはもちろん、汚れやサビ、カビや藻が発生するのも本来これらを寄せ付けないようにする塗装膜が劣化していることを示すものです。
最近の塗料はスタンダードなものから高品位なものまで様々ですが、スタンダードなものの寿命でおおむね7年と言われています。高品位なものなら10年以上の耐久性を保証するものもありますが、7年目あたりでチェックをしておくことは、住まいを高品質に保つ意味で重要です。また、新築後7年未満でも、その住まいの立地状況などで、塗装膜を傷める外的要因は様々あります。
まずはセルフチェック。あなたの住まいの防衛策として、こまめな観察をおすすめします。
>> Vol.02 リフォーム効果の高い外壁塗装、あなたの家の外壁の種類は?
人類がはじめに塗料を用いたと思われるのは、紀元前15万年〜6万年にかけて。旧人類ネアンデルタール人が赤土を用いて体に彩色したのがはじめではないかと考えられています。また、現存するものとしては紀元前1万5000年頃に描かれたとされる、フランスのラスコー壁画が有名。赤鉄鉱や黄土、マンガン鉱、白亜土、骨を焼いた黒顔料に獣脂や血液を混ぜて塗料が作られたと考えられています。