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大切にしたいマイホーム。外壁塗装は住まいの長寿命化の鍵!

Vol.07 いよいよ塗装!3度塗りが基本です。

いよいよ塗装!3度塗りが基本です。

足場の敷設、下地処理、養生までの工程が終われば、ついに「塗り」です。前出の記事でも触れたとおり、外壁、木部、鉄部への塗装はすべて三度塗りが基本です。

この工程をそれぞれ「下塗り」「上塗り1」「上塗り2」と言います。また、「上塗り1」のことを「中塗り」と表現する場合もあります。それぞれの目的と注意点を挙げておきましょう。

下塗り

希望の色の塗料を塗る前に、必ず塗らなければならないのがこの下塗りです。外壁専用、木部専用、鉄部専用の下塗り塗料があり、これが接着剤の役割を果たして塗膜を強固に基部に密着させます。また、モルタル外壁ではヒビが多い場合には弾性塗料を使います。ヒビが深い場合には下塗りの前にコーキングをしてもらい、ヒビをできるだけ埋めておくことが理想的です。下塗りが白で上塗りがクリームというように、下塗りの塗料と上塗りの塗料では色を変えるのが普通です。工事が完成したときに、塗り残しや下塗り忘れも確認することができます。

上塗り1(中塗り)

塗膜に充分な厚さをもたせるために上塗りは二度行います。下塗りとは違う色で仕上がりと同じ色で行うのが一般的ですが、丁寧な業者はこの中塗りの色も仕上がりの色と変えて塗る場合もあります。

上塗り2(仕上げ塗装)

最終的な塗装です。色やツヤなどがこの工程で決まります。外壁、木部、鉄部とタイミングをずらしながら塗りを行っていきますので、それぞれの工程の進行をよくチェックしておきましょう。自信のある業者ほど、面倒がらずにしっかりと確認させてくれるはずです。ここでも塗料を薄めすぎたりすると、塗膜の形成が充分でなくもろい塗装になってしまいます。

これらの3度塗りの工程が全て終わり養生を取り去ったところで、全ての塗装箇所の確認・チェックを行います。このとき、再塗装の必要が出る場合がありますので、足場の解体はまだ行いません。どんなに順調に作業が進んだとしても、ここでのチェックは依頼主であるあなたが時間をかけて徹底的に行いましょう。

いくらプロといえども人間のやる仕事です。思わぬ塗り残しやミスがあるものです。たとえ信頼できる業者の仕事であっても、お任せにせず、あなたの納得がいく仕上がりを求めましょう。業者にとってもこのときに修正を頼まれる方が、後からクレームとして作業するよりずっと楽なのです。

>> Vol.08 新技術「光触媒塗装」について考える

おもしろ塗装まめ知識「光化学スモッグの原因VOCって何?」

塗料には揮発性有機化合物(VOC)である有機溶剤が24%程度含まれています。塗料の乾燥(硬化)とともにこのVOCは大気中に揮発することになります。するとVOCは大気中で化学反応を起こし光化学スモッグの原因物質となってしまいます。2006年にVOCの排出を規制を強化する改正大気汚染防止法が施行になりましたが、屋外塗装工事は対象外。それでも東京都はVOCの排出の自主規制を呼びかけています。VOCの排出を抑えるのは水性塗料を使うのが有効で従来の有機溶剤を使った塗料に較べ、最大88%のVOC排出の削減が可能です。

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