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塗装時の人体に与える影響

塗料による臭い

塗料の臭いは、吐き気、めまい、睡眠障害、頭痛などの体調不良を引き起こす可能性があります。ですが、大きな病気が発症することはほぼありません。
※個人差により、体調不良の具合は異なります。

外壁塗装をする際、シンナーの臭いなど、不快と感じる臭いが必ず発生します。この臭いは、塗料に含まれる溶剤によるものです。溶剤は、塗料が硬化するために不可欠な物質です。そのため、塗装工事中の臭いの発生を抑えることはできません。

妊婦さんへの影響

妊娠中は、ストレスに敏感になる体調に変化していますので、臭いが原因で妊婦さんにストレスを与えてしまう場合があります。ストレスの蓄積は、産まれてくる子供に悪影響を与える可能性があります。

子供やペットへの影響

小さい子供やペットは、大人が微かに香る程度でも、塗料の臭いを敏感に感じとっています。そのため、体調を崩す割合も大人より高くなります。

■対象方法
・換気をする
・排気設備を借りる
・マスクをする
・作業中(もしくは施工期間中)は、外出(外泊)をする
・ペットや小さな子供がいる家庭は、なるべく塗装工事を避ける
・水性塗料を使用する
※水性塗料の臭いは、油性(溶剤)系より弱いですが、完全に臭いがなくなるわけではありません。

塗料の臭いは周囲の家にも漂います。もし、近隣に小さな子供や妊婦さんがいる場合は、業者と一緒に外壁塗装を行う旨の挨拶に伺うことをお勧めします。

シックハウス症候群とアレルギー(化学物質過敏症)について

外壁塗装工事で、シックハウス症候群やアレルギー(化学物質過敏症)が発症することはまずありません。

塗料には、造膜助剤、防腐剤として、ホルムアルデヒドやキシレンなどの有機溶剤(揮発性有機化合物:VOC)を含んでいます。これらを長期間、多量に体に吸収してしまう事でシックハウス症候群やアレルギー(化学物質過敏症)が発症します。
※水性塗料にも若干の有機溶剤は含まれています。

ですが、有機溶剤は1日ほどで蒸発、硬化してしまうので、外壁塗装工事のような短期間での作業では、長期間接したり多量に吸収することはありません。そのため、健康への被害は非常に低いです。

F☆☆☆☆(エフフォースター)
「F☆☆☆☆」この表記がある塗料は、有機溶剤(VOC)の発散量が微少なため、健康に被害を与える可能性が少ないことを示しています。シックハウス症候群やアレルギーに関心が高い場合、この記載がある塗料の使用をお勧めします。

アスベスト(石綿)による健康被害

外壁塗装工事におけるアスベストの健康被害は、ほぼありません。

アスベストは、耐火性、耐久性に優れ、安価であることから、多くの建物に使用されてきました。ですが、アスベストの繊維を吸引すると、肺がんなどの健康被害を及ぼすことが判明したため、2004年にはアスベストの製造、使用が禁止されました。そのため、2004年以前に建てられた建物の外壁材、屋根材にはアスベストを含んでいる可能性が高いです。

外壁塗装工事では、古い塗膜を洗い落とすため、高圧洗浄を行います。この時、アスベストが含まれている外壁(屋根)材は周囲にアスベストを飛散させてしまう可能性があります。

ですが、アスベストによる健康被害は、長期間、多量のアスベストに接していた場合です。そのため、外壁塗装工事のような一時的に少量のアスベストが飛散してしまった場合の健康への影響力は低いです。また、その後にアスベストを長期的に吸引することはないので、人体への影響はほぼありません。

■アスベストを含む外壁屋根材(2004年以前に製造されているものに限る)
・サイディングボード(窯業系、金属系)
・スラグ石膏板
・スレートボード
・スレート波板
・住宅屋根用化粧用スレート

詳しく調べたい方はこちら
国土交通省・経済産業省 石綿(アスベスト)含有建材データベース

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