■目次
・タイル
・ガルバリウム鋼板
・樹脂系サイディング
・レンガ
・光触媒塗料を使用した外壁
メンテナンスフリーの素材と聞くと、一度施工すればそのあとに補修しなくてもいいと誤解する方がいます。確かに、塗装をしなくても大丈夫な素材はありますが、どんな材質でも周辺部分の補修は必要です。このような素材がメンテナンスフリーな素材と呼ばれることが多いです。
下記にメンテナンスフリーと呼ばれている素材を記載します。
タイルは、色あせしにくく耐久性も高い外壁材です。耐久年数も30年以上あると言われています。
タイルを張り付ける方法は、湿式工法と乾式工法があります。湿式工法は、モルタルを接着剤として貼り付けます。乾式工法は、ベースサイディングとよばれる外壁に、専用の接着剤を使用してタイルを張り付けます。どちらの工法も接着剤を使用するので、経年劣化により粘着力が低下し、タイルが剥がれ落ちる危険性があります。
そのため、接着剤の部分は、約10年に一度の間隔でメンテナンスが必要になります。
サビが発生しにくく、腐食しにくい外壁材ですが、傷や施工による切断面から錆が発生し、全体的に広がる可能性があります。また、沿岸部に立地していたり、酸性雨など降った場合も錆が発生する可能性があります。錆びの発生を抑えるためには、水をかけるなどの定期的な清掃が必要になります。
また、ガルバリウム鋼板の外壁に目地はありませんが、サッシ廻りにコーキングを施してあります。コーキングの寿命は8年~10年のため、10年前後でコーキング補修のメンテナンスが必要になります。
また、ガルバリウムも表面に塗膜があるので、経年劣化によりチョーキングが発生します。そのため、塗装も必要になります。
顔料を含んでいる外壁材なので、変色や大幅な色あせは起こりにくいです。また、樹脂系サイディングは目地がありません。そのため、塗装やコーキングの補修などの定期的なメンテナンスは必要ありません。メンテナンスをするとすれば、外壁が破損してしまった場合に張り替えを行うぐらいです。
紫外線に強く、変色しにくい外壁材です。また、年数を重ねるごとに味わい深い見た目になります。耐久年数は100年ほどで、外壁材の中では一番長いです。
レンガはモルタルを接着剤として貼り付けます。モルタルを接着剤として使用するので、経年劣化によりモルタル部分にクラックなどが生じ、レンガが剥がれ落ちる危険性があります。
そのため、モルタル部分は、約10年に一度の間隔でメンテナンスが必要になります。
セルフクリーニング機能があるため、汚れもつきにくく、手入れをする頻度が比較的少なくなります。ですが、光触媒の耐久年数は15年~20年と言われています。そのため、15年前後で再塗装が必要になります。