HOME > 外壁材・屋根材の特徴 > 塗装ができない家の特徴

■目次
新築時に耐久性の高い塗料でコーティングされている築10年前後の建物
サイディングボードが直貼りの建物
外壁の破損がひどい建物
築20年以上で一度も塗り替えの経験がない建物
築10年以上でクリヤー塗装を検討している場合塗装する素材事態に問題がある場合日本瓦施工場所が人が入り込めないほど狭い場所

塗装ができない家の特徴

外壁塗装は、塗装できる家と、できない家があります。塗装できない家というのは、塗装では対応できない、塗装をする必要がないという意味です。ここでは、塗装ができないと業者から断られる家の例を説明します。

新築時に耐久性の高い塗料でコーティングされている築10年前後の建物

新築時に、外壁にフッ素や光触媒などの耐久性の高い塗料が使用されていて、築年数が10年前後の場合、現状塗装の必要なしという判断になり、塗装を断られる可能性があります。

新築の際に使用されるサイディングボードは、工場の生産段階で塗装が行われ出荷されています。この塗装では、工事金額を抑えるために、耐久性の低い塗料が使用されることが一般的ですが、施主様の希望で、フッ素や無機など耐久性の高い塗料でコーティングすることができます。

このような耐久性の高い塗料を塗っている外壁は、築10年前後ではまだ塗膜が生きているため、塗装をしても新しい塗膜がすぐに剥がれる可能性があります。そのため、耐久性の高い塗料で外壁がコーティングされている場合は、劣化状況や業者によっては、塗装の必要がないという判断になります。

耐久性の高い塗料が使用されている外壁の特徴例:
・築10年前後だがチョーキング現象が起こっていない。
・築10年前後だがまだ艶がある。

サイディングボードが直貼りの建物

サイディングボードが直貼りの建物は塗装できません。塗装した場合は、塗膜が早期に剥がれてしまう可能性があります。そのため、新たな外壁材に張り替える施工が一般的になります。

サイディングボードの張り付けは、通気工法というサイディングと躯体との間に隙間を作り、空気の通り道を作る施工が一般的です。ですが、隙間を作らないで、そのままサイディングボードを張り付ける直貼りという工法も存在します。2000年4月以降に通気構法が周知されてきたので、2000年より以前に建てた建物の場合は、直貼り工法の可能性が高いです。

直貼りのサイディングボードに塗装した場合は、湿気や熱の逃げ道になる隙間がないので、塗膜は膨れあがり剥がれてしまう可能性があります。そのため、直貼りだと判断された場合には、塗装は基本的にはできません。

■直貼りされている建物の特徴例
・建てた年が2000年前後の建物。
・水切り上とサイディングの間にL字型の棒がはいらない。

外壁の破損がひどい建物

外壁のクラックが原因の雨漏りや、外壁に爆裂箇所など見られる場合は、張り替えやカバー工法で施工します。

雨漏りや爆裂箇所の発生は、サイディングボードの中に問題があります。雨漏りは、中の防水シートが原因なので、塗装でサイディングボードだけ直したとしても、またクラックが発生した場合は雨漏りが再発します。また、爆裂の原因は、サイディングボード内部に溜まった水が内部で凍り、体積が大きくなることで発生します。

そのため、外壁が原因の雨漏りや、爆裂箇所が見受けられる場合は、塗装ではまた再発する可能性が高いので、張り替えかカバー工法を行います。

築20年以上で一度も塗り替えしてない建物

築20年以上で一度も塗り替えの経験がない建物は、雨漏りや爆裂箇所がなくても、下地の劣化が激しい可能性があります。その場合は、塗装ではなく、張り替えやカバー工法になります。劣化状況は、建物の立地条件などにもよるので、塗装でも対応できる可能性があります。

築10年以上でクリヤー塗装を検討している場合

クリア塗装をする条件は、築10年前後で下地が劣化していないこと、外壁表面に傷や汚れがないことが条件となります。そのため、これらの条件が満たされない場合、クリヤー塗装はできません。

塗装する素材事態に問題がある場合

屋根材のパミールやレサスなど、塗装をしても素材自体の耐久性に問題がある場合は、塗装をせず葺き替えをします。塗装をしても、屋根材自体がもろく、割れてしまう可能性があるためです。

屋根材名 販売メーカー
パミール ニチハ
レサス ケイミュー(旧:松下電工)
シルバス 松下電工(旧:松下電工)
アーバニー 積水化学工業
コロニアルNEO クボタ(旧:松下電工)

日本瓦

日本瓦は、基本的に塗装の必要はありません。

塗装をする目的は、塗装で形成される塗膜で塗装物を保護することで、塗装物自体の寿命の速度を遅らせるためです。日本瓦の寿命は50年以上持つと言われているため、基本的に塗膜で保護をしなくても問題はありません。そのため、塗装の必要はありません。

施工場所が人が入り込めないほど狭い場所

職人が入り込めないほど幅が狭い場所は、塗装できません。体を入れることができれば塗装できますが、十分な可動域がないため、仕上がりにムラが生じる可能性が高いです。そのため、狭い場所の塗装を依頼する場合は、高い品質が保証できないことを念頭に置いて依頼することをオススメします。

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