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大切にしたいマイホーム。外壁塗装は住まいの長寿命化の鍵!

Vol.10 外壁塗装まとめてQ&A

全10回に渡って外壁塗装に関して紹介してきたこの記事もいよいよ最終回。最後は皆さんが気になる外壁塗装のQ&Aを拡大版として取り上げていきたいと思います。外壁塗装にかかる前の注意点として、活用してください。

Q1.今自宅に外壁塗装が必要かどうかがわからない。

A まずはセルフチェック。外壁のヒビ、汚れ、藻やカビの状態をチェックしてみましょう。壁面を手で触ってみて、白や、塗装色の粉が手に付着するようなら白亜化(塗膜の劣化)が進んでいる状態です。これらのチェックで気になる部分があり、さらに新築後、あるいは前回の塗装後7年〜10年経っている状態なら専門の業者に診断を依頼しましょう。

Q2.正しい業者の選び方は?

A 塗装業は国や行政の許認可がなくても開業できるので、悪質な業者が存在するのも事実です。塗料の銘柄や、塗装箇所の確認を充分に行い、見積もりを必ず複数の業者に依頼しましょう。見積もりを検討する際もただ単に安い業者を選ぶのではなく、どの工程にどれだけの材料や費用がかかるかを明確に説明してくれる業者が安心です。また、保証条件を必ず確認し、保証書を発行してもらうことも忘れずに。

Q3.坪単価○○円~という格安の見積もりをネットでもらったが?

A たとえば長方形の住居と、くの字型の住居では同じ坪数でも外壁の面積が大きく変わることがわかります。また、外壁の仕上げの方法により、使用する塗料の量が大きく違うのも前述の通りです。そう考えると、現地調査をせずに出される見積もりはあくまで目安です。あまり安価を追い求めると、「工事に見合った価格」ではなく、「価格に見合った工事」をされてしまう可能性が高くなってしまいます。

Q4.塗装中の注意点は?

A 外壁塗装の工事はすべて住宅を守る強固な「塗膜」を得る作業に他なりません。足場の敷設や、丹念な下地処理、養生もすべてこの「塗膜」を得るために行われています。しかし外観上は仕上げ塗料の色が見えるだけで、素人目には手を抜いた作業を見分けるのが難しいのも事実です。塗料を適正よりも薄めて使ったり、中塗りを省略したりと、手を抜く方法はいくらでもあります。できるだけ作業のポイントポイントで、あなた自身もチェックすることをおすすめします。

Q5.外壁塗装に適した季節はありますか?

A 塗料の作業条件としては 標準…気温20℃,湿度65%, 良好な条件…15~30℃,75%以下 可能な条件…5~40℃,85%以下 となっています。 これを見るとやはり春と秋が良いのですが、雨が多いのもこの季節です。もちろん梅雨は作業が進まない上、塗膜に水分が混入するとトラブルの原因になります。また硬化・乾燥も高温だと塗膜に気泡が発生するため、真夏の作業も注意が必要です。そうするとこれと言って塗装に適したシーズンというのはないことになってしまいますが、比較的雨が少ない晩秋から冬にかけてがこの条件に近いということができるかもしれません。

Q6.新築時から早めに外壁塗装を行った方が保ちがよいと聞いたのですが

A  これは事実です。モルタル外壁の塗装を例にとると、新築時の外壁塗装はガンスプレーで一気に仕上げている場合が多く、下塗りも上塗りもローラーやハケで行うものより塗膜が薄くなっている場合が多いです。また、モルタル外壁は新築時から1〜2年で安定し、それ以降ヒビの発生が止まるといわれています。このヒビの進行が止まった状態で早めに再塗装すると効果があります。しかし、それでも新築後わずか3〜4年で全面的な外壁塗装を行うのはコスト的なメリットは少ないと言わざるを得ません。気になる箇所があるなら部分的な塗装やコーキングを検討しましょう。

Q7.外壁のそばに置いてあるものは、どけておいた方がいいのでしょうか?

A  足場を組むスペースはおおむね外壁から1mと考えればいいのですが、塗料の飛びちりや、高圧洗浄での水の飛び散りもありますので、移動可能なものはできるだけ放しておいた方が安全です。移動不可なものは養生で対応します。

Q8.外壁塗装によるご近所への影響は

A  塗料の飛び散りには細心の注意を払い、養生でカバーしていることはもちろんですが、足場を組む際の騒音や、高圧洗浄時の機器の音、水の飛びちりも、ご近所の迷惑になってしまう場合もあります。作業の前に業者からご近所の方々にご挨拶させていただくのが一般的ですが、依頼主であるあなたからも、ご近所に一言ご挨拶いただければ、思いの外スムーズに作業することができます。

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