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■目次
業務形態による違いを知る!同じ塗装業でも中身は全然違います。
 -様々な業務形態による違い
 --塗装専門店 【オススメ】
 --ハウスメーカー
 --工務店
 --総合リフォーム店
 --ガス会社、家電量販店、ショッピングセンター、ホームセンターなど

「外注を使う業者は危険。」は間違い!下請けと外注の違い

訪問販売の実態!絶対に即決しない
 -これを言われたら注意!訪問販売の手口

「業務形態による違い」まとめ

業務形態による違いを知る!同じ塗装業でも中身は全然違います。

塗装工事をする会社の業務形態は様々あり、それにより価格や品質が異なります。

特に注意が必要なのは、下請け業者に工事を丸投げする会社です。このような会社は、下請けに払う仲介マージンをお客さんの施工金額に上乗せするため、自社で施工する会社と比べると価格が高くなることがあります。

また、下請け業者は中間マージンを引いた少ない費用で塗装工事をしなければならないため、塗料を必要以上に薄めて量を増やすなど、手抜きを余儀なくされることがあります。

このように、下請けに仕事を回す会社だと、施工金額は高くて品質が低い工事になってしまう可能性があります。

ここでは、会社選びに失敗しないために、業務形態の特徴を説明します。

様々な業務形態による違い

塗装工事をする会社は、塗装専門店、ハウスメーカー、工務店、総合リフォーム店などあります。最近では、ガス会社、家電量販店、ショッピングセンター、ホームセンターなど、外装とはかけ離れているような会社も塗装業に参入しています。

オススメの業務形態は塗装専門店です。中間マージンが発生しせず自社職人で塗装するため、施工品質は高く、金額も安く施工することができます

塗装専門店 【オススメ】

自社で施工管理をおこなっているため、中間マージン等の費用は発生しません。また、現地調査も外壁塗装に詳しい職人、営業スタッフが対応してくれるので、下請け業者に回す会社とは違い、営業担当と職人の言い分が食い違うこともありません。そのため、施工の品質も高く、なおかつ金額も安く施工することができます。

塗装専門店の見分け方は、まず会社のホームページを見ます。次に会社概要など、会社の住所や電話番号が書かれているページを見ます。そのページに、「1級建築塗装技能士」などの塗装に関しての資格や、「○○(塗料名)取扱提携施工店」などの記載があれば、塗装専門店の可能性が高いです。

品質 仲介マージン 費用
良い なし 安い

ハウスメーカー

家を建てる際に依頼するイメージの会社ですが、外装や内装などの全般的なリフォームを手掛けています。テレビやラジオCM、チラシなどの広告に多額の費用を費やしているため、認知度は高く安心感があるかもしれません。

しかし、工事は下請け業者が行なうため、中間マージンがかかり高くなります。自社で施工管理をしている会社もありますが、下請けに丸投げするような会社もあるので注意が必要です。

また、孫請けといった、下請けの下請けに工事を依頼することもあるので、塗装の品質が低くなることがあります。

品質 仲介マージン 費用
普通 あり かなり高い

工務店

専門の工事業者をまとめて管理する会社です。ハウスメーカーと同様に、家の建築から外装、内装のリフォームまで幅広く対応しています。大手の工務店以外は、地元に密着した会社が多いです。ハウスメーカーほどの中間マージンは発生しませんが、施工金額は相場より高いです。

品質 仲介マージン 費用
普通 あり 高い

総合リフォーム店

外装や内装のリフォームをする会社です。自社で施工を行っている会社もありますが、訪問販売など営業を主体とし、施工は下請けに回す会社が多いです。訪問販売で来る会社は、総合リフォーム店が多いです。

  品質 仲介マージン 費用
下請け(訪問販売) 悪い あり かなり高い
自社施工 普通 なし 普通

ガス会社、家電量販店、ショッピングセンター、ホームセンターなど

このような会社は、自社職人がいないため施工は下請け業者が行います。チラシやインターネットでパック料金が掲載されている場合は注意が必要です。今では使わないようなグレードの低い塗料で書かれていることが多いです。また、実際に見積もりをすると、パック料金ではおさまらず結局高くなることがあります。

品質 仲介マージン 費用
悪い あり 普通


「外注を使う業者は危険。」は間違い!下請けと外注の違い

下請けと外注の違いは、明確には定義されてはいませんが、一般的に以下のように区別されることが多いです。

・下請け:塗装工事そのものを他社に依頼する
・外注:塗装業者ではできない一部の業務(足場、シーリングなど)を他社に依頼する

自社施工の会社でも、1部を外注に依頼することはよくあります。「外注に依頼すると施工の質が下がるのではないか?」と不安になるかもしれませんが、そんなことはありません。優良会社であれば、外注先もしっかりと審査をして認めた会社にしか依頼しないので、品質も高いです。

外注に依頼することが多い工事は下記のとおりです。

仮設足場の設置

足場専門会社が使う足場と、塗装会社が自社で建てる足場は違います。足場専門店が使うものは、ピケ足場と呼ばれる安定感のあるものですが、塗装会社が使うのは単管足場は、安く簡素化された足場で少し作業がしにくいです。

また、足場を自社で保有すると、材料費や保管場所代がかかるため、外注に依頼することが多いです。

ベランダ、屋上の防水塗装

防水塗装は、外壁塗装と似ていますが違う知識・技術が必要になります。国家資格の技能士でも塗装技能士と防水技能士はテストが異なります。

知識が豊富な防水屋さんが工事をすることで、数年で塗膜が剥がれてくるなどの施工不良を起こりにくくなったり、雨漏りの補修もできます。

目地、窓周りのシーリング工事

塗装業者が行うよりも、厚くて綺麗な仕上がりが期待できます。自社で施工できる業者も多くいますが、塗装が主な作業になるため、外注に依頼することで作業効率を上げることができます。

左官工事

瓦に使用されている漆喰を補修する場合や、外壁をモルタル仕上げにする場合は左官工事が必要になります。自社に左官職人がいる塗装会社は少なく、ほとんどが外注に依頼します。

外壁や屋根のカバー工法、張り替え

建物の劣化が進んでいると塗装では対応できない場合があります。そのときに、屋根の上に新しい軽量な屋根を載せるカバー工法や、外壁材や屋根材を取り換える貼り替え(屋根は葺き替えと呼ばれる)ことがあります。

板金工事になるため、使用する材料の加工技術や知識が必要です。塗装とは全く異なる工事なので、外注に依頼することが多いです。

訪問販売の実態!絶対に即決しない

訪問販売は、基本的に自社に職人がいなく、営業だけして契約した工事は下請けに丸投げすることが多いです。中間マージンも高く、ハウスメーカーや工務店などと違い、施工管理も一切しない場合があるので、仕上がりの低い工事になる可能性は高いのでオススメしません。

全ての訪問販売が悪いという訳ではありませんが、訪問販売によるトラブルは数多くの事例があります。 国民生活センターが発表している「訪問販売によるリフォーム工事の相談件数」は以下の通りです。
2015年:6,767件
2016年:6,593件
2017年:4,548件

これからわかるように、1日10~15件ものトラブル相談が来ています。実際には、相談しないで泣き寝入りする方もいるので、これよりも多くトラブルが起きていることが予想されます。
※参照URL:http://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/reform.html

そのため、訪問販売が来た場合は注意が必要です。全てに共通しますが、どんなことを言われても直ぐに契約しないことが重要です

万が一契約してしまった場合は、契約して8日以内ならクーリングオフ(契約解除)することができます。クーリングオフする際は、必ず書面でクーリングオフする旨を契約会社に連絡しましょう。

これを言われたら注意!訪問販売の手口

ここでは、訪問販売が良く使う手口について説明します。

耐用年数が30年以上もつオリジナル塗料と言われた。

30年以上もつ塗料は、日本ペイントやSK化研などの大手塗料メーカーからも現在は販売されていません。塗料メーカーでもない営業主体の訪問販売の業者が、そのような塗料を開発できる可能性は低いため信用性にかけます。

見積書の金額から50万円以上の値引きを受けた。

「この地域で宣伝のために、モニター価格で安くすると言われた。」
「本日中、もしくは3日以内に契約すれば値引きすると言われた。」

どのような理由であれ、50万円以上の値引きは、お得感を見せたり、契約を急かすことで相手に冷静な判断をさせる時間を与えないようにするための典型的な方法です。優良会社の値引き金額は、多くても塗装料金の1割前後です。

外壁のみの塗装で金額が100万円を超えている。

建物の大きさや使用する塗料のグレードによりますが、外壁のみの塗装で金額が100万円以上になることはありません。30坪の建物で外壁塗装は、最高級の無機塗料でも、50万~60万前後です。

足場代を無料にすると言われた。

通常10万円~15万円ほどかかる費用を足場代を無料にすることで、お得感をだす方法です。実際には、足場代を別の工事に上乗せしていることが多いです。

すぐに塗装しないと危険!など、不安を煽られた。

「チョーキングしていたからすぐに塗替えが必要です!」
「外壁にひび割れがあるから今すぐ塗装しないと大変なことになりますよ!」

このような不安を煽るトークも良くあります。チョーキングは、旧塗膜が機能しなくなり手で触ると白い粉がつく現象ですが、これが起こっても外壁がすぐにダメになることはありません。また、ひび割れがあったとしても、すぐに雨漏りが発生したりするケースは極めて低いです。

不安を煽り、すぐに契約させる典型的な手口です。

「業務形態による違い」まとめ

塗装をする会社と一言で言っても、ハウスメーカーや工務店、リフォーム総合店、塗装専門店、家電量販店やホームセンターなどなど、様々な形態があります。

覚えておきたいのが、下請けに丸投げする業者や訪問販売の会社は注意が必要ということです。自社で施工しないため、施工料金に仲介マージンが上乗せしているため高く、工事の品質も低い場合が多いです。

塗装は定価がなく価格がわかりにくので、必ず塗装専門店を含め2~3社から見積りを取り、比べることをオススメします。この方法で選んだ業者なら、失敗する可能性もグッと低くなります。

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